子供というのはときには厄介ですが、ときには力をあたえてくれる素敵な存在です。
あの純粋な気持ちでアタックされると「俺も昔は、、、」なんて思う人がいるかもしれません。
もしかすれば、「僕もあいつらと同じくらい子供心を持っている!」という人もいるかもしれませんね。
子供に携わる職はたくさんあります。
先生、コーチ、塾講師、保育園、幼稚園、
大学のサークルでも子供を中心にして活動をしているものがあります。
親もその一つ。
冒頭で言った通り、子供は力をあたえてくれる素敵な存在です。しかし、それと同時に子供は最高の催眠術師でもあります。
どういうことか。
基本的には僕たち大人の方が子供より色んなことを知って色んなことができます。
それによって子供は「すげー」と感じ、尊敬をするようになるかもしれません。
また簡単にいうことを聞いてくれることにもつながります。
まずは、僕たち自身が催眠術師になってはいないか、を確認しないといけません。
僕たちが子供たちを騙していないか、間違ったことを言っていないか。
相手は子供です。 特に小学生以下は簡単に信頼するときもあるでしょう。
特に支配欲が強い人は気をつけないといけません。
相手をいとも簡単に支配して、思い通りに動かしてしまいます。
支配欲が強い人がどういう人なのかといえば、簡単にいうと劣等感が強い人。自分に対して価値を感じきれていないから支配をすることで自分に力があると錯覚します。
そうすることで自分が価値ある人間だ、と思えるわけですが、結局錯覚にすぎないので本人の劣等感は消えません。
しかし、これだけでは終わりません。
自分が催眠術師になった後、実は自分が催眠をかけられる状態になります。
子供は素直です。そしてすごいものにはすごいといいます。
目を輝かすときもあるでしょう。
少し子供たちができないことを僕たちがすると急にヒーローに変わります。
そしてそういった声、反応、雰囲気があなたを催眠にかけていきます。
俺はすごい
おれはできるやつだ
ぼくはあいつらより賢い
あいつらよりできる
おれにできないものはない
おれが正しいんだ
私がしてやらないと、、、
この気持ちが指導者(コーチ、先生、講師、上司、先輩、親)を崩壊させます。
この勝手な傲慢が次に子供を崩壊させます。
おれはすごい、できるやつだ、と催眠をかけられた人は子供を自分の価値を埋めるものとして利用するでしょう。
子供に知識、できることをひけらかすことで力を感じたいんです。これも結局は劣等感の問題。劣等感が強いと、子供の「すごい」という言葉は自分を偉大なものにしてくれたと錯覚を起こします。
しかしさきほどと同じように、錯覚にすぎないわけですから幻想は消えていきます。
おれが正しい、おれにできないものはない、と催眠をかけられた人はどうなるんでしょうか。
彼らは、自分が持っているものが全てだと誤解します。自分が経験してきたもの、身につけた知識、これらが絶対的なものだと思いこむわけです。
そうすると、その指導者は学ばなくなります。学ばない指導者は指導者ではありません。
アップロードしていない、バグがたくさんあるアプリと同じです。
どれだけすごく人気の高いアプリでも、何ヶ月かするとアップロードをします。それをしないのならバグをたくさん内包して使えないものになります。
それと同じ。自分のもっていた知識が実はもう今の時代には使えない、なんてことはたくさんあります。
たまたま成功した人がそのときにしていたことが成功につながったんだ、と錯覚して教えることもあります。
私がしてやらないと、と催眠術をかけられた人は歪んだ愛を持つようになります。
自分がしてやらないとあの子たちは何もできない。なんでもかんでもしてしまう。
それは一見いいことのように見えます。しかし、教育という立場に立てばそれは大きな間違い。僕たちがなんでもしてしまえば、子供達は自分で失敗し、それを克服し、考える機会を奪ってしまいます。
それでは誰一人育つことはありません。
自分がまずは催眠術師にならないこと。
そして自分が催眠にかかっていないかを意識すること。
どれも結局は劣等感からきています。
劣等感があるからそれを満たすために
支配をし、
自分が最強だと信じ込み、
おれがいないと、と自分の存在価値を高めようとする。
これに関してはまた別なアプローチが必要になりますが、、、
とりあえず、自分が今どういった心理状態で子供と接しているのか、そこをまずは確認してほしいなと思います。
最後までよんでいただいてありがとうございました。
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