世の中には「センス」、「直感」と呼ばれるものがあります。
あいつセンスあるな〜
なんか直感的に違うと思ってんな
あいつ運動センス抜群やな
そんな言葉を一度は聞いた頃があるでしょう。
ではあなたが、「センスとか直感て一体何なの?」と聞かれてどう答えるでしょうか。
センスとは知識です。
直感とは知識です。
それだけです。2つとも同じものです。
「えっ?知識?そんなわけないでしょ!!」
と思った人はおそらく少なくないはず。
もしくは、
「何言ってんだこのペテン師やろーがっ!!」
という意見もあるかもしれませんね笑
2つとも知識には変わりないんですが、暗黙知と呼ばれるものになります。
知識には2つあって、1つは形式知。
これは形とか言葉、数字にできる知識のことです。
一方で暗黙知とは、なんとなくわかっているんだけれど、言葉にできない。
形にできない、そう言った知識のことです。
センスも直感もこの暗黙知にあたります。
例えば、子供の頃、周りが自然で囲まれた環境で暮らしていたとしましょう。
その子供はその大自然の中で、体の使い方を経験的に知るようになります。
もしくは動物や植物とふれあう中で、
ああ、この動物は怒っているな
あれ、この花、なんか明日になったら枯れてそう
みたいな予測がたてられます。
これは決して才能とか、そう言ったものではなく、膨大な経験の中で言葉にはできないけれど知っているものなんです。
でも本人には言葉で説明できないから、周りからしたら
「あいつ、天才や、」
となるわけです。
運動センスがいいというのも同じ。
直感も同じです。
なんとなく、この人は危ないな
この人とは合いそうにないな
このまま行くと、会社が潰れるんじゃないか
あれ、今日のお父さんの様子は怒り出す寸前だぞ
このドアの閉め方は弟の閉め方だな
といったようなようなものは、何回もその経験をしていくうちに始めは見えていなかったものが、経験として「見える」ようになる。
でもそれは経験によって得た知識だから他人に伝えられない。
転勤だらけの環境で過ごした人なら、いろんな人と会うわけですから、その中で
どんな自己紹介が一番効果的なのか
どんな対応をしたらいいのか
自分にあった友達はどの人だろうか
そんなことを無意識レベルでわかっているのかもしれません。
僕だったら、親の顔を見れば、相当やばい寸前なのか、そうでないのか一瞬で分かります。
他人には結構わからなかったりするそうですが、それは実際に場数を踏んでいるから。
何年も経営をしている社長が、
これはやばい
と言って急に会社の戦略を変えるのも、実は言葉にできないだけで理由がそこにあるんですね。
このセンス、直感というのは経験がものを言います。
一人ひとり育ってきた環境は違うし、経験しているものも違います。
自分ではわかっていなだけで、実はものすごいことを無意識レベルでしているのかもしれない。
そしてそれが自分の武器になるんです。
それに気づけた時、新しい世界の扉が開くかもしれません。
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