「自分に自信がないんです」と悩む大学生が持っていた誤った考えとは!?

【この物語はフィクションです】


そろそろ雪が降ってもおかしくない寒い冬の日。

世間では忘年会シーズン真っ只中で
いろんなところで飲み会が開かれている。


とか言いながら僕も忘年会するんだけどね。


サークルの一回生〜四回生まで集まる
滅多にない機会。


最近ゆうきさんにも会ってないしな。
と思っていたら後ろから肩をポンポンとされた。


「お、ゆうきさんじゃないですか。こんちわっす!」

「よう、元気にしてたか?」


四回生のゆうきさんとは実はとても仲がいい。

というかいろんなことをたくさん教えてくれる
お兄さんみたいな存在だ。


「はい、してましたよ〜

ゆうきさんに会えるなと思って
今日の飲み会楽しみにしてたんですから!」


「なんやその急なお世辞は笑
まあ、後で一緒に飲もか。」


「はい!!」


さすがに各回生が揃うと
結構な人数になる。


ごちゃごちゃした雰囲気の中、
忘年会は始まった。


、、、、、、、、、


一時間ほどしてゆうきさんのところへ向かう。



「ゆうきさん、実はまた聞きたいことがあるんです。」


「おう、ええよ。」


「僕、昔からなんですけど、
自分に自信が持てないんです。」


「ふ〜ん。」


「どうやったら自分に自信が持てるんですかね、、、」


ゆうき先輩は酔っているのか
いつもより顔が赤い。


「なんで自分に自信がないと思うんや?」


「ん〜、あんまりわかんないですけど、
他の人より突出して何かできるわけじゃないからだと思うんですよ。」


「というと?」


「例えば、友達だったら野球がうまいし、それなりに
実力もあると思うんですよね。

他にも受験勉強を精一杯やっている人は
賢いというか、やっぱそこに自信が持ていると思うんです。

そうじゃなくても、なんか場を盛り上げれる人は
それだけすごい才能を持っているし、

絵がめちゃくちゃ上手い人もそれだけ自信になるじゃないですか。

でも、僕の場合は特別スポーツとか勉強ができるわけじゃないし、

かといって何か違うことができるのか、というと
そういうわけでもないし、、、」


「なるほどね。」


「だからいつも他の人を羨ましいなって思うんです。

僕があんなスキルとか能力とか持っていたらなって、、、」


「そっか、そっか。」


思っていたことを一気に話してしまった。

せっかく持ってきたハイボールも
話に夢中になりすぎて満タンに残っている。


「まあ、とりあえず飲めよ笑」


案の定、催促された。
ゆうきさんは普通にお酒強いからなぁ。

ゆうきさんはお得意のウイスキーをグッと飲んでから。
真面目な顔になった。


「そういう人って結構いると思うで。

自分に自信がなかったり、自分に自信が持てなかったり。」


「まあ、いないことはないですよね。」


「でな、そんな人には共通する考え方があんねん。」


「共通した考え方、ですか?」


「そう。じゃあちょっと質問するけど
カズキは自分がどうだったら自分に自信が持てるん?」


「そうですね、野球サークルに入ってるし
野球が上手かったりとか、

あとは、ん〜

みんなよりおもしろかったりしたらですかね。
やっぱ場を盛り上げれたらサークルっていいですし。」


「そうか、てことは野球が上手くて
みんなを笑かすことができていたら
カズキは自分に自信が持てる、ってことやな?」


「まあ、そうですね。」


「それやで、それ!」


急にゆうきさんの声のトーンが変わる。

何かズバッというときの調子だ。


「自分に自信がないっていう人はな
大きな勘違いをしているんよ。」


「勘違い?」


「そう。それは条件付きの自信

みんなこんなことを思ってんねん。

何かができたら自分に自信が持てる
自分に才能があったら自分に自信が持てる
自分が誰かに認められたら自分に自信が持てる


って。」


「確かに僕もそういう感じですね。」


「でもな、そんなんで自信なんて出てこやんで。

だって考えてみ?

例えば野球がうまい奴がおって、そいつが
野球がうまいから自分に自信を持っていたとしよう。

そいつがサッカーサークルに入ってたら
そのまま自信を持てると思う?」


「いや、持てないですね。」


「じゃあ、そいつが就職したとしよう。

職場で自分に自信を持っていけると思うか?」


「んー、多分無理だと思います。」


「なんでそう思うんや?」


「そうですね、だってその人って野球ができるから自信があるだけで

サッカーができるのと、仕事ができるのとは違うからです。」


「そうや、カズキもわかってるやん。」


今一瞬ハッとなった。
ただ質問に答えていたけど確かにそうだ。

何かがあるからといってそれが自信になるわけじゃないのか。


「条件付きの自信って脆いんよ。
その条件がなくなった瞬間に自信がなくなる。

だからカズキがどれだけ野球が上手くても
それが本当の自信につながることってないよ。」


「確かにそうなりますね。

でも、だったらどうやったら自信ってつくんですか?」


「ん〜、それについてはいろんなアプローチがあるけど
自分を信じることやで、一番は。」


「自分を信じること、、、?」


ゆうきさんの割には普通の答えが返ってきた。
もっと鋭いコメントがあるかと思っていたのに。


「まあ、すんごいありきたりな答えになってもうたけどな、

でもこれを本当に理解しているかどうかは別やで。

自分に自信がない人って、どこかでジャッジしてんねん。

こんなことしても自分には無理なんちゃうか
こんなん自分の能力ではできひんに決まってる
今のレベルやったらこんなん自分にはあってない


ってな。」


その心当たりはすごくあった。

友達を誘うにしても
先輩に話しかけるのにしても
新しいことにチャレンジすることにしても
好きな人の声をかけるのも

どこかで自分にはできないと決めつけている自分がいた。


「でもさ、それってほとんどの場合妄想なんよね。」


「頭の中で作った、ってことですか?」


「そう、だって確かめた?

カズキが何かするときに、自分にはできないって

だれが決めた?
そんな証拠がどこにある?
やってみてダメやった?

もちろんダメな場合もあるかもしれへんけど、
ほとんどの場合って勝手な妄想やろ。」


確かにそうかもしれない。
勝手に自分で決めつけていた。


「しかもな、別にできんでもええねん。

やって失敗したらそれはそれでええやん。
新しいことしてヘマしてもそんなん普通やん。
告白されて振られても、そんなことってあるやん。

本当に自分に自信がある人ってのはな、

そんなんで自信がなくなったりせえへんねん。

だって自信は実績とか成績とか才能とかで
作るもんじゃないって知っているからや


だからそんな人って周りからしたら
自信があるように見えんねん。

でも単純に自信を外の何かに左右されてないってだけやねん。

自分の内側から出していくもんやで。」


自信は何かで作るもんじゃない。
何かで埋めるものでもない。

ただ自分を信じること。


もう持ってきたハイボールなんてどうでもよかった。
むしろ前半一時間で飲んでしまったことを後悔している。

少し酔っていて頭が完全に回りきらない。
それでもちょっとでもとスマホを取り出しメモをする。

自信という言葉の裏にある本当の意味。
それが今わかった気がした。


「まあ、言葉で言うのは簡単やけどな

肌で感じるのはまた別やけどな。」


そう言ってウイスキーを飲み干す。
やっぱり酒豪だった。


「なんか、ちょっとわかった気がします。

色々勘違いしてたんかなって思えてきました。」


「そうか、まあそれはよかった。

でもなかなか理解できひんかったり
行動に落とし込むのは難しかったりもするから

また疑問とか感じたらいつでもおいで。」


「はい、ありがとうございます!」


「と言うことで、、、、」


そう言ってゆうきさんは店員を呼び出す。
嫌な予感がした。


「ウイスキー2つで!」


でた。ゆうきさんと飲むといつもこうなる。

せっかくいい話を聞けたのに潰されてしまう、、、


「さ、話も終わったことやし飲むやろ、カズキ?」


ゆうきさんが嫌とは言わさない意地悪な顔でこっちをみてくる。
まあ、諦めて飲むか笑



、、、、、、、、


その後本当に”忘年会”になってしまったことはいうまでもない。

終わり。

















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