素晴らしい指導者、親、先生には共通するものがあります。
それは、2つの勇気を持ってる、ということ。
今まで様々な人を見てきて、
また色々と教育に関して勉強をして、
これがない人が多いな、と思う時がよくあります。
片方があってももう1つがない。
ただ、それさえあればいいというわけではありません。
もちろん他のことも必要でしょうし、
もっと本質的な部分に迫れることもできますが、
今回は「勇気」をテーマにして、ということで
考えていきます。
その2つの勇気とは、、、
知らないと言う勇気
相手に任せる勇気
です。
当たり前といえば当たり前かもしれません。
しかし実践できるのとはわけが違います。
知らないと言う勇気。
人から何か教えを求められたり、
質問してもらえると
もちろんその人の役に立ちたいし、
できる限りそれに応えたいと思ってしまいます。
しかし、すべてを把握しているわけではなく、
答えられない質問も出てきます。
その時に
どれほどはっきりと知らないと言えるか
が重要になってきます。
一見すると「知らない」ということは
相手にマイナスイメージを与えてしまうかもしれないと
感じてしまうかもしれません。
しかし、知らないことを知らないと言える力のある人は
知っていることを説明する時にパワーが生まれます。
つまり相手からすれば、
「この人はちゃんと答えてくれているんだ」
と信頼できるということです。
知らないことを知らないと言えるからこそ、
教える内容はその分力を持ちます。
説得力が出てきます。
近いうちに、
潜在意識、顕在意識、無意識
の話をしようと思っているのですが、
人は顕在意識ではキャッチできない情報も
潜在意識でキャッチすることができます。
自分は知らないのに知っている、と装っても
相手の潜在意識ではそれをなんとなく感じて
(例えば、話し方、細かな表情、仕草、などで)
それが
「なんか信頼おけない人だな」
と感じさせるのです。
もう1つは
相手に任せるという勇気。
特に多くの親、会社での上司、ができていないパターンが
とても多いです。
相手に任せて成長させることができないから
いつまでたっても子供は育たない、
部下は育たない、
俺が(私が)いないとこの子(この部下)はやっていけない
と感じてしまいます。
しかしその状況を作ったのは他の誰でもない
自分だ、ということに気づいていないために
そのような悲劇が起こる。
これはアドラー心理学で言う
課題の分離、とも関わってきます。
例えば、子供が靴の紐を結んでいて
モタモタしていたとしましょう。
それを黙って見守ってあげるのが本来のあるべき親の
姿なのですが、そこで、だらしない、早くして、
と言って親である自分が代わりに結んでしまうと
子供の成長を妨げることになります。
一時的には早く外に出られるでしょう。
しかし、そうやってなんでも自分が代わりにすることで
相手は自分で靴を結べなくなります。
そうすると、これからずっと外に出るたびに子供の
靴紐を結んであげないといけないので、
その都度時間が取られます。
長期的に見てどちらがいいか
それは誰が考えてもわかることです。
こう言って例を出すと、
そんなんわかってるに決まってるやん
となりそうですが、
日常での自分の行動をもう一度思い返してください。
いろんなところで相手の成長の場を奪っている時が
出てくるはずです。
この機会にぜひ見つめ直してみてください。
関連記事として、こんなものがあります。
かなり詳しく書いているので
よければぜひ一度見てみてください。
教える技術、
teaching
facilitating
coaching
の概念がスパッとわかってもらえると思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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