指導者にとって必要なものは五つあるという話をしました。
まだ読んでいない方はこちらをどうぞ。
指導者に必要な五つの要素
今日はその中の「情熱」のお話。
目次
1、なぜ情熱がいるのか?
2、情熱はどこからやってくるのか?
3、情熱を凌駕する、信じる力
1、なぜ情熱がいるのか?
人はそもそも情熱がないと
何事も続かないですよね。
とくに「教育」というものは
相手ができあがった大人ではないことが多いです。
(そもそもできあがった人なんていないとおもいますが、、、)
子供が相手の場合もあるし
すくなくとも何かを教えようとしているのならば
相手は自分よりも、教えることに関しては知識や経験がない
ということですから、
根気がいります。
情熱が必要です。
中途半端な気持ちですると痛い目に遭います。
ですから情熱が大事なんです。
学校の先生なら
「生徒のいいところをもっと伸ばしてあげたい!!」
塾の先生なら
「生徒たちの成績をなんとかあげていきたい高校、大学にいかしてやりたい!」
親なら
「この子を立派な大人に育てたい!」
っていう気持ちがあるかどうか。
その気持ちを保ち続けれるかどうか。
哲学者のラルフ・ウォルドー・エマソンはこう言います。
情熱がなければ、偉大なことはなにひとつできない
情熱こそが、平凡なものを非凡な偉大なものにするんだと。
2、情熱はどこからやってくるのか?
情熱はどうしたらもてるのか?
この疑問に答えるのに、
僕が中学の監督から卒業式にもらったある本内容を参考にしてみることにします。
世の中には二通りの人がいる。
一見何でもないものをも自分の情熱の炎で魅力的に照らし出す人と、
自分が情熱を燃やすのに価するものを探し続ける人だ。後者の人は、情熱とは、ろうそくのようなものだと思っているのだろう。くだらないものに夢中に
なって、自分の大切なろうそくを使い果たしてしまうわけにはいかないと。しかし、情熱とは、燃やせば燃やすほど湧いてくる魔法のエネルギーだ。何であれ、
物事を最終的に決めるのは、情熱だ
そして続けて言います。
あなたには情熱がないわけでもなく、ただ、情熱の炎の点火の仕方を知らない
だけだからだ。まずは、いまやっていることに没入する。昼も夜もそのことだけを考える。異性を好きになったときのように。
情熱がかき立てたてられなくてもいいから、かきたてられた状態になりきるのだ。そうやって、心と体が燃焼モードに入ったらしめたものだ。あなたの
情熱の粉が周囲に飛び火して、再びあなたの炎に働きかけるだろう。
ますは目の前のことを真剣にやってみる。
没頭してみる。
熱中してみる。
何か素晴らしいものが自分の情熱の火を燃やすのではなく
自分がもともと持っている情熱が、目の前のものを素晴らしいものにしてくれるんです。
これは教育に限らず何をするにおいても必要なもの。
自分色の情熱でいろんなものを灯せれるように!
3、情熱を凌駕する、信じる力
そんな情熱をも越えていく強大なパワーがあります。
それが
信じる力
信じる力とはなんなのか?
それは相手の無限の可能性を信じること
自分に対しても無限の可能性を信じること
心理学用語で「プラシーボ効果」というものがありますね。
生徒をもつ先生に対して、
あらかじめ生徒のうちの何人かをランダムに選び
「こいつは絶対伸びます」
といって先生に信じこませ期待さして授業をさせると、
先生が期待した生徒は他の生徒と比べて成績が上がった
というもの。
生徒同士のレベルはそんなに変わらないのにもかかわらず
先生が、伸びる、と期待しただけで生徒の成績も上がるんです。
それは「伸びる」と信じたがゆえに
期待したがゆえに起きた現象です。
期待するからこそ、たとえば
授業中にその生徒を何回も当ててみたり、
課題を多く出してみたり、
授業以外にもいろいろと何かを教えたり、
といったように先生自体の行動が変わったんです。
あなたは生徒を信じていますか?
生徒の可能性を信じていますか?
自分が教えている生徒が、絶対伸びる、と信じていれば
あなたの、その生徒に対する行動も変わります。
そしてそれは必ず伝わります。
僕が塾で教えているとき、絶対にその生徒が伸びると信じきっています。
そしてそれは伝わる。
僕が休みだったとき、僕の担当の生徒が違う先生にあたりました。
その次の授業のときにその生徒は言ってくれました。
「なんか先生の授業は必死さというかなんかわからんけど他の先生と違う」
また、違う生徒には手紙をもらったことがあります。
その手紙には、
「先生が自分が伸びるって信じてくれてたから頑張れました」
と。
信じれば変わります。
信じていると行動が変わる。
そして生徒もそれに気付き、応えてくれます。
情熱と信じる力
これらがまず教育に必要な要素です。
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