学校にしかり、家庭にしかり、塾にしかり、
子供の中にはプライドが高く、扱いがなかなか難しい子がいます。
もしかすると、このブログを見ているあなたも同じように悩みを抱えているのかもしれません。
塾で困った生徒がいる
うちの子供がプライド高くってどうしたらいいのかわからない
生徒で誰にでもつっかかってくるやつがいる
などなど。
子供の中にはおとなしい子もいれば、わいわいと騒ぐ子、反抗的な子、さまざまいるでしょう。
そしてプライドが高い子も存在します。
この記事では、その特徴と対策(接し方)を紹介しようと思います。
〜目次〜
🔹プライドが高い子供の特徴
・ストーリー
・プライドの正体 ①、②
🔹プライドが高い生徒の接し方
・対処法⑴
・対処法⑵
目次
🔹プライドが高い子供の特徴
プライドが高い子は基本、人の意見を聞きません。
また命令口調はもっての他で、火に油を注ぐのと同じことになります。
「宿題しろよ!」
といえば、
「はっ、何でしやなあかんねん。」
とか
「だまれよ。そんなんできるしやらんでいい。」
といった返しが飛んでくるでしょう。
自分の間違いが許せず、一点でも間違えると急にやる気をなくしてしまう子供もいます。
完璧主義者が多いですね。(全員がそうというわけではありません。)
ここでイメージしやすいように例を見てみましょう。
個別塾講師である金沢は数学の授業を請け負った。
その生徒の中に、プライドが高く、先生の言うことを聞かない子がいた。
金沢:「問題できた?」
生徒:「うん。」
金沢:「あ、合ってるやん。これさ、どうやって解いたん?」
生徒はもう一度紙の上で計算を再現した。
生徒:「こうした。」
金沢:「あ〜、やっぱりそうやったか。これな、そうじゃなくてこうした方が早いねん。」
生徒:「はっ、解けてるからいいやん。」
金沢:「いや、そうやねんけど、それやと遅くなってしまうし、時間に間に合えへんで。」
結局、その生徒は渋々金沢の言うことを聞いたが、教えるごとにいちいちこう気力を使っていてはキリがない。
そのまま授業は進み、チャイムが鳴った。
金沢:「じゃあ、宿題はここやってきてな。」
生徒:「こんなんいらんわ、なんでやらなあかんねん。おれこんな問題簡単にできるし!」
プライドとは2つに言い換えることができます。
1つは「誇り」、そしてもう1つが「強がり」です。
誇りは大切なものです。自分の価値を信じることにつながりますから、色々な場面で必要になってくるでしょう。
自分に誇りがなければ、「おれがこんなことをしていいのかなー」などと余計なことを考えて弱気になってしまいます。
行動できるものも行動できなくなってしまう。
ならば、「強がり」はどうでしょうか。
強がりは邪魔になるものです。
強がりはなぜ出てくるのか?
①何でも勝ち負けで考えている
とくに男子が多いですね。
勝たないといけない、つまり、「間違う=負け」、「間違う俺=敗者」
この構図が頭の中に染み付いてしまっています。
だから間違う自分が許されません。完璧主義者が多いのもこの理由からですね。
さっきの生徒も強がっている可能性が非常に高いわけです。
②劣等感を抱えている
自分の中に劣等感を強く感じている時、人はそれを隠そうとします。
また、劣等感を感じないように優劣感を感じる必要があります。
その結果、人を馬鹿にする態度をとったり、人の言う事を聞かないことによって自分は力があるんだと思い込もうとするわけです。
しかし結局は偽りのものですから、劣等感が消えることはありません。
これがプライドの負の側面です。
生徒をどう対処するのか、という問題以前にどういう心境か、を知ることが解決に必要な大事なことだと思います。
🔹プライドが高い生徒の対処法
対処法⑴
さきほどの心理を考えるならば、1つは生徒を信じることでしょう。
自分はお前のことをしっかり見ているぞ、信じている!
そういった態度をとることで相手はわざわざ自分を偽る必要がなくなってきます。
劣等感が強いならば、信頼関係を結んで、その劣等感を隠さなくてもいいような環境を作ることが大事です。
弱みを持った自分でもさらけ出せる、そういった気持ちになるまで関係を築くこと。
僕も実際にそういった生徒と何度も出会ってきましたが、どの時も全力で生徒にぶつかっていきました。
時には嫌になるときもあるかもしれませんが、信じることは必ず生徒に伝わります。
はじめは僕に対して暴言ばっかり吐いて言うことを聞かないし大変でしたが、本当は怖いだけなんだ、という心理がわかっていればかわいくも見えてきます。
「ああ、自分を偽るのに、自分を強く見せるために必死なんだな」って。
対処法⑵
一番てっとり早いのは、コーチング、ファシリテイティング技術を使うことです。
生徒はプライドが高いわけですから、自分は偉いと思いたいんです。
ならば、それを逆手にとってやる。
単純に何かを教える(ティーチング)ではなく、質問によって相手に答えを出させる。
さきほど、例を見てもらいましたが、宿題を出すときに、例えば
「今日はおつかれさん、今日いろいろやったけど自分で宿題のどこをやってきたらいいと思う?」
とか
「なんか、今日はあんまり良くなかったな〜、自分でなんでか分析してくれへん?」
と提案型にして話を進めていく。
そうすれば、答えは相手が出すわけですから、その答えは自分で納得できます。
宿題をやってくるようになるわけです。
もし、その生徒の考えがズレていた場合、そこを
「いや、それは違うな、宿題はここをすべきやろ!」
ではなくて
「なるほどね、じゃあ今日ここができてなかったけど、それはどうしたらいいかな?」
「それもいいな、でもそれだとこうなるけど(それをやった後の結果だけを示す)どう思う?」
とあくまで自分で考えさせたり、その結末を提示することでまた考えさせる
そういったコーチング術を使うことで生徒の態度は変わってきます。
先生の考えに従った(言う事を素直に聞いた)のではなく、(賢い自分が)自分で考えたとなる。
こっちとしては、導いてあげてる側なんですけどね笑
答えを与えるのではなくて、答えを考えさせる技術。
それがコーチングです。この技術はいろいろな場面で使うことができます。
そして、自立した大人に成長させるためには必要なことでしょう。
はい、てことで今回はプライドの高い生徒、子供の接し方についてお話しました。
どれでもそうですが、まずはその心理状況を知ること。
それを知ることで次に何をしたらいいのかが見えてきます。
また今まで腹が立ってても、理由を把握することで余裕をもって見ることもできます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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