自分の声かけ一つで
子どもが良くも悪くも変わるとしたら・・・
こんにちは、久次米です。
今回は声かけについてお話しします。
以前、僕の受け持っている生徒の中で
「やり抜くことができない」生徒が
いました。
中途半端に終わってしまう、
途中でなげだしてしまう、
そんな生徒です。
まあ、中学生、高校生では
そんな生徒がいることはごくごく
普通のことですが、
僕はそれを少しでもよくしたいな
と思って色々と本を読み漁っていました。
その時に出会ったのが、この本。
「GRIT やり抜く力」です。
2016年から発売されて
世界各国でベストセラーに
なった本で、そこで学びになるものが
あったのでここで紹介しようと思います。
●この本の著者、アンジェラ・ダックワースさんは、
人がやり抜くことができるかどうかは
「マインドセット」で決まると言っています。
マインドセットには2つあって、
「人間は変われる、成長できる」という成長思考と
「スキルは習得できても、才能は生まれ持ったものだ」
と考える固定思考です。
成長思考の人は、たとえ失敗をしたり挫折しても
「頑張ればうまくやれる!」と思えるのに対して
固定思考の人は、「自分の才能がないからだ」
と自分には能力がないと解釈してしまいます。
そしてこの2つの思考のどちらかになるのには
子どもの頃の声かけが大きく影響すると言います。
本書から引用してみます。(p.243)
「成長思考」「やり抜く力」を
妨げる表現「才能があるね、素晴らしい」
「まあ、挑戦しただけ偉いよ」
「よくできたね、君はすごい才能を持っているよ」
「これは難しいね、できなくても気にしなくていいよ」
「これは君に向いていないのかもしれない。
でもいいじゃないか、君にはほかに
できることがあるよ」「成長思考」「やり抜く力」を
伸ばす表現「よくがんばったね、素晴らしい」
「今回はうまくいかなかったね、一緒に
今回の方法を見直してどうやったら
うまくいくか考えてみよう」
「よくできたね、もう少しうまくできたかも
しれないと思うところはあるかな?」
「これは難しいね、すぐにできなくても
気にしなくていいよ」
「もうちょっとがんばってみよう
一緒に頑張れば必ずできるから」
見てもらったらわかるように、
声かけによって「できた」「できない」を
才能に結びつける声かけと努力に結びつける
声かけに分かれています。
「才能があるね、素晴らしい」
は完全にその子の才能にフォーカスしたもの。
でも
「よくがんばったね、素晴らしい」
ならその子の努力にフォーカスしています。
「よくできたね、君はすごい才能を持っているよ」
という言葉は才能の有無が結果を決めたような
言い方になっているけれど、
「よくできたね、もう少しうまくできたかも
しれないと思うところはあるかな?」
は相手にもう一歩進んでもらって
努力を促す言葉になってます。
こんな風に普段の声かけによって
その子が結果を才能に結びつけるか
努力に結びつけるかが大きく変わり、
努力に結びつける子はやり抜く力をもち
失敗を糧にして上達し続けるようになる
というわけです。
自分の相手に対する普段の声かけは
どんな感じでしょうか?
固定思考を生んでしまう声かけですか?
それとも
成長思考を促す声かけですか?
また、自分が今まで
子供の時から言われてきた言葉は
固定思考を強める声かけでしたか?
それとも
成長思考を促す声かけでしたか?
声かけ一つでも少し変えるだけで
相手の未来がグッと変わってきます。
僕は固定思考を強める声かけを
たくさんしてきたな、って反省をしています汗
これからは意識づけて
成長思考を促せるような
そんな声かけを実践していきたいです。
それでは、今日はこの辺で。
ありがとうございました!
「GRIT やり抜く力」
■電子書籍 処女作
「大学生活をパーにする人 バネにする人
~あなたの見る世界を変える19の視点~」
http://apply-ex.com/L45112/e50/5771
コメントを残す