指導者に必要な五つの要素〜④愛〜

さて、いよいよ4つ目までやってきました。

今回テーマにするのは

です。

この「愛」、一見あたりまえだろうと思われるかもしれませんが
本当の意味でこれができているひとは本当にいません。

もういちどいいます。
愛をもって接している指導者が本当に少ないんです。

じゃあ、愛って何なんでしょうか?

愛には大きく分けて2つあります。

自己愛と他者愛

人はなぜ愛をもってしてひとに接することができないのか。

それは、それ以前に自分を愛していないからです。
自分を愛せていない。
指導者に限らず、バリバリ働いている大人であっても
自己愛が乏しい人がたくさんいます。

自己愛は別に自分だけが大好きな自己中とは話が違います。

自分で自分の価値を信じているかどうか
自分で自分の可能性を信じているかどうか
自分のことを大切にしているかどうか。
自分の心の声にちゃんと耳を傾けているかどうか。

これが自己愛です。
多くの人は自分で自分を苦しめています。

「おれにはできるわけない」
「自分には価値なんてない」
「仕事ができるから価値があるだけだ」

こんなふうに自分で自分を傷つけている。
自分で自分を否定してしまっている。

何かができるから価値があるんじゃない
何かをしているからあなたは誰かに大切にされるんじゃない。

自分は自分で、生きているだけで価値がある。
失敗しても、恥をかいても、うまくいかなくても
それでも自分は最高なんだ!って思えているかどうか。

ここは非常に大事なキーポイントになります。
また、ブログで掘り下げていくことにもなると思いますが、
この自己愛がない人は、そもそも自分を大切にできていないから
生徒や子どもを愛をもって接することなんてできないです。

他者愛の前に自己愛。

でも、これはなかなかそう簡単に思えるものでもないのかもしれない。

実際、ぼくも時間がかかりました。
ある人との出会いがあり、ようやく変わることができたんです。

自己愛を確立すること。
自分で自分を認めてあげること。

そうすれば、必然的にひとに対する接し方が変わってきます。

自己愛がない人は苦しいです。

常に自分を認めてくれる人を追い求めたり
相手を自分の価値をあげる道具としてみてしまいます。

よくあるのが先生が生徒に対して高圧的に接するパターン。
あれは紛れもなく、自己愛の欠乏です。
支配欲が強いのも理由の一つかもしれないし
自分の価値をあげるために相手を服従させているかもしれない。

または「相手になめられてはいけない」と思うあまり
高圧的になってしまう。
自分に対して劣等コンプレックスを抱いてしまっている。

そして子どもはそれを感知するからこそ
余計に反発し、先生をからかいのネタにする。

最終的に対処しきれず、学校を去る先生が後を絶たない。

指導者は偉いものでもなければ、相手をコントロールするものでも
ありません。
指導者はただ、相手がうまくいけるように、成功するように、
導いてあげるサポーターです。

それ以上でもそれ以下でもないんです。

多く指導者は怯えてしまっています。
恐怖に支配されてしまっている。

生徒に自分が下にみられないだろうか
恥ずかしいところをみせたらバカにされるかもしれない
指導者なんだから完璧でないといけない

そんなことはないですよね。

指導者であっても失敗することはあるし
完璧なわけでもないし
バカにされてもいいんです。

大事なのはひとりの人間として自分をさらけだせるかどうか。

そして、それは自己愛が根底にあります。

バカにされても、からかわれてもそんな自分でもオッケー。
自分の価値は変わらないし、自分は自分でいられる。

そう思えた時、生徒や子どもの態度が変わります。
逆説的かもしれませんが、それが事実です。

そして自己愛が確立されたとき
初めて他者を本当の意味で愛することができます。

自分の価値を信じているからこそ、
自分の可能性を信じているからこそ、
自分を大事にしているからこそ、

相手を信じることができるし、可能性を信じることもできるし、
相手を大事にすることができるんです。

ぼくは教育の根本は「愛」だと考えています。
ただひたすらその子の可能性を信じてあげれるかどうか。

その一歩は小さく見えても、実際はずーっと大きなものだと思っています。

また、指導者が相手を信じていたら、それは必ず相手に伝わります。

ぼくも生徒や子どもを相手にするとき、かならず相手の可能性を
信じています。
「こいつならできる」
「素質あるぞ」

そう心から思っているとき
自分の相手に対する行動が変わります。

そしてそれは相手にかならず伝わる。
絶対に伝わります。

そして相手も変わっていくんです、ほんとうの意味で。

ほかの人が諦めていたとしても、見放したとしても
ぼくはその子のいいところを見て、伸ばし、ずっと可能性を信じてあげれる人であり続けたい。

それが相手が変わる大きな一歩です。

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