たった「A4用紙一枚」で指導者の力を見極める方法

指導するというのは
本当に難しいものです。

私も道半ばでまだまだ未熟なままですが、
日々指導力を高めるために修行しています。


その指導力ですが、実は
A4用紙一枚で見極めることができるんですね。


その方法はいたってシンプルで、
「A4一枚に生徒に教えるべきことをまとめてもらう」
たったこれだけです。


たったこれだけで
今の自分の実力がわかってしまいます。



少し塾講師として働いていた頃の
出来事も振り返って話をします。



以前塾講師として働いていた頃、
塾長から講師数人かに対して
あるリクエストをいただきました。



それは、

「英語の定期テストが
 20点前後の中学生が50点に
 なるために必要な具体的な
 3ステップの流れを教えて~」

というもの。



そしてA4用紙に1、2、3と書かれた
紙を渡されてそれぞれが自分の経験を元に
提出したんですね。


さあ、あなただったら
どんな答えを出すでしょうか?

どんな風に書いて提出しますか?








講師の中には2年目の人もいたり
4年目の人もいたり、とバラバラなのですが
その答案を見た瞬間に、その人の指導力が
一枚の紙に反映されているな、と感じました。



(先に言っておきたいんですが、
誰かを責めるつもりはないし、
ダメだ、と批判するつもりはありません。

ただ、これから改善の余地がある、
という意味で書きます。)





塾長にお願いしてみんなの答案を
全て見させていただきました。


例えば、こんなもの。

1人目
===============
1 ワーク 文法
2 単語 重要表現覚える
3 過去問等で問題演習
===============



続いてこちら。

2人目
===============
1 単語 イディオム
2 文法問題
 (整序、適語挿入、過去分詞など)
3 長文読解
 (教科書の本文、特にUSE READ以外は最低限)
===============



どうでしょう。


それに対して、こんな講師もいました。

(CTはチェックテスト、分析は
教科書の本文分析のことで構造を理解したり
日本語に訳したりすることです。)


3人目
===============
1 新出単語 熟語を暗記
 
  本文を分析する前にCTをして覚えて来させる。
  つづりを書かせる。(日→英のテスト)
  
2 宿題で本文を写して来てもらって
  文法を軽く説明しつつ、分析をする。
 
  時間があれば暗記して「日→英」訳が
  できるかテスト。

3 ワーク等で文法を確認する。

ーーー

イディオムを覚えていても使えなくて
点を取れていない感じがするので、
使う練習をしたい。

テストには教科書の本文はそのまま
出て来ないので余裕があれば
同じ単元の違う文章で演習(過去問とか)
できると慣れて解けると思います。

出てくる単語を先にCTしておくと
分析の入りが良い気がします。

テスト前に過去問をまとめてやるより
単元毎にやっても良いかもです。

================



どうでしょうか。



だいぶと違いを感じてもらったんではないでしょうか。



正直いうと、1人目、2人目は
ちゃんと書いているようで、
ちゃんと書いていない文章です。



 ワークをする、とはどこまでか
 単語を覚える、とはどこまでか
 どこまでの理解度までするべきか



20点の生徒が50点にするために
”具体的”な方法が一つもありません。



ふんわりしていて、
相手に伝わらないんですね。



これを聞かされた生徒は
きっと何も行動できないと思います。



この答案をみたときに、
「あ~、きっと生徒にも指導が伝わってないかもな」
と思いました。



これはよくいうことですが、
例えば、生徒に

「単語を覚えてきて!」

とだけ言っても、それは伝わりません。




僕たち指導者は単語を覚える
方法をわかってはいますが、

生徒が思っている「覚える」と
僕たちが思っている「覚える」
が一緒とは限らないですよね。



どこまでを覚えた、とするのか、
どんな風に覚えるべきなのか
日本語だけか、英語も書くべきか
テストで何割取るべきなのか


そこらへんが曖昧なんです。




だから、指導者が意図して言ったことも
生徒にはほとんどの場合、伝わっていないんですね。



それは、生徒が悪いんじゃなくて
明らかに指導者の説明不足。


===============
1 単語 イディオム
2 文法問題
 (整序、適語挿入、過去分詞など)
3 長文読解
 (教科書の本文、特にUSE READ以外は最低限)
===============


だけでは、わからない。






書くならばもっと具体的に書くべきです。
例えば私(大学4回生の頃)が書いたのは、


===============
1 教科書の本文の単語がわかる
 (英→日)1秒で意味が言える
  
  本文の7割以上がかける(日→英)
 (基礎的なもの、動詞、形容詞、名詞)

2 教科書の本文がスラスラ
  詰まることなく音読できる。
 
  日本語から英語に7割以上書ける
 (USE READの長い文章は除く)

  特にLet’s Talkの会話のところは必須!

3 ワークで演習
 (穴埋め、イディオム、変形
  並び替え ←これらが8割以上解ける
  本番ではこれより少し正答率が
  下がるのを想定)
    +
  長文(初見のもの)での文法や空欄補充
  適語変形、が解ける。

  内容理解、英問英答はできなくて良い

===============



このままです。



これが完璧な答案でもないので
まだまだ改善の余地があります。



でも、

 単語はどこまで覚えるべきか
 日本語から英語なのか、
 英語から日本語なのか、

 単語の意味は思い出せたら良いのか
 1秒で出せないといけないのか

 ワークはどのくらいでいるべきか
 どこは捨てるべきか

 音読がスラスラとはどういう状況か



こうしたところを具体的にいうことで
相手に伝わりやすく、行動が起こせる
指示に変わります。




これは生徒指導だけに限らず、
仕事の部下育成の時や、
バイトの後輩の指導や
子育ての時の指示にも当てはまります。




「ちゃんと言ったじゃないか!」
「きっちり教えたやんか!」


と言っても、
相手ができてないなら
相手が理解しきっていないのなら
それは指導者の責任。




私たちの指示が曖昧だから、
相手がわかる言い方でないから
相手と言葉の意味が共有できてないから

そんなことが起こるわけです。




これはなかなか一人では気づけません。


僕も相当最初は苦労しました。





僕が塾講師を始めたばっかりは
つい前まで浪人して難関国公立を
目指していたのでそのままの
言葉で生徒に指示をしていたんです。



そしたら全然伝わらない。



生徒の頭は?????
の連続。



もっと具体的に、もっと抽象度を下げて
言い方を変えないといけないか、

と抽象度を下げる言い方を
一人で勉強していました。





「言ったやん」で終わらない。


「教えたのに!」というエゴはいらない。


できるまで指導する。


相手ができるまでが教える、ということ。



それを胸に刻んでこれからも
私はがんばっていきます。


一緒に指導力を高めていきましょう!

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