【受験編】男の方が受験に失敗しやすい?〜男女差による指導者の声かけ、関わり方〜


男女間では違いがはっきりとあります。

今回はその違いを明らかにし、かつそれに応じた指導者の対応を見ていきます。





【この物語はフィクションです】


今日もベンチで座っている。ここで考え事をすると、いろいろとアイディアが出てきて仕事がはかどる。


と思ったら、またあの青年がやってきた。
今度は何の質問をしに来たのかな?


「こんばんは。」


「こんばんは。今日も来たね。」


「はい、ちょっと気になったことがあって、、、」


「うん。」


青年の顔は前ほどより深刻な顔ではなかった。おそらく些細な問題だろう。


「はい、僕塾講師を始めたんですけど、生徒に質問されて、、、」


「ほう、どんな質問をされたんだい?」


「それが、なんで男子は受験に失敗することが多くて、女子は受験に成功しやすいのって言われたんですけど、正直わかんないです。」


「はは、そんな質問をされたのか。で、君はどう思っているんだ?」


「それがあっているとは思うんですけど、


実際に周りの友達もそんな感じやったし、


でも理由を教えろと言われてもそんなの知らないから答えれないです。」


この青年はやっぱり純粋だ。この前も感じていたが、自分の中で責任感をいうものがあるんだろう。
生徒に対して一生懸命になろうとしている。この子は今のバイトに向いているな。


「それは、歴史を辿ればみえてくるよ。」


「歴史、ですか?」


「そう。もっというと生物学。これを見ていくことで謎が解ける。」


「教えてもらってもいいですか??」


「もちろん!じゃあ順に説明していくよ。まず、ずーっと昔、人はなにをしていたのか知っている?」


「ずーっと前ですか、、、んー狩りとかの時代?」


「正解。狩りの時代は男は狩りに行って、女は家事や採集をしてたんだ。」


「はい。」


「で、狩りは必ずしも成功するとは限らないよね。


獲物はどこにいるのかわからないし、決まったところにいるわけでもない。


常に相手は動くものだから、希望をもっていかないといけない。」


「そうですね。」


「逆に女は採集をしていたのだから、相手は動かないもの。


しかもいつどこで取れるのかはあらかじめ分かっているから


計算して採集をする必要があるよね。」


「はい、ここまでは大丈夫です。」


「今までの流れでほぼ答えは言ったかな。」


「え?もう答え言いました?」


「うん。終わったよ笑」


「そんな意地悪しないでちゃんと教えてくださいよ〜」


「じゃあもうちょっとちゃんと話をすると、そんな歴史の中で人は進化しないといけない。


その進化の過程で男には男、女には女の仕事に適した脳の作りができあがる。」


「適した脳?」


「うん。男は不確実なものを狩ろうとする。その時に必要なものは妄想であり、希望であり


信じること。逆に女の採集は計算し尽くさないといけないから、


論理的で計画性がある必要がある。つまり現実主義というものだ。


そういった流れが男女の脳の違いを生み出し、今となってもその影響は続いているんだよ。」


「あ、てことは男子は自分の力を過信してしまいやすいってことですか?」


「するどいね。そういうこと。だから男子は無茶をしがちだし、逆に女子は


確実性を求める。危ないと思った受験校は受けないようにして、確実なところを受ける。


男子は自分ならいけるだろう、と考えて少々危うくても背伸びをする。」


「だから男子の方が落ちるんですね。過信してしまうから。」


「そうだな。でもだからといってどっちかが悪いというわけではない。


どっちも大事な要素でバランスをとるべきなんだ。


そしてこれは男子と女子で違いがあるというわけではない。」


「どういうことですか?」


「一概に男女で違いの線引きをしてはいけないってこと。これは脳の作りの違いによるものだから、


男であっても女性脳に近い人もいるし、女子であっても男性脳に近い人はいる。


単に男女で分けるんじゃなくて、個別に見ていかないといけないんだ。


ま、だいたい男子は男性脳、女子は女性脳って感じだけどね。」


「なるほど、男女である程度違いはあるけれど、


必ずしもその通りではないっていうことですね。」


「そうだね。そしてここから大事なことが学べる。君は塾講師なのだから、


声かけも変えるべきだとおもうよ。」


「声かけ?」


「今の話を聞いて接し方を変えないといけないところがあるんじゃない?」


「え、、、ん〜ちょっとまってくださいね。」


青年は黙りだした。大事なのは知識で脳を埋め尽くすことじゃない。それをどうやって使うか、なんだ。そこに焦点を合わせないとせっかくの知識も無駄になってしまう。


「わかりました。」


「お、じゃあ聞かせてもらおう。」


「男性脳は妄想主義ですから、現実感を持たせる必要があります。だから


男子には現実感のある言葉を、逆に女子には、君ならできるよ、みたいに


信じる言葉や、できるっていう自信をつけさせる必要があると思います。」



「なかなかいい線いってるね!ほとんど正解だよ。


もっというと、男性脳派には受験に落ちる(失敗する)自分をイメージさせて、


女性脳派には受験に成功するイメージを持ってもらうんだ。そうするとバランスがとれて


より受験に対していい姿勢ができあがる。どちらかが大事じゃなくて


どちらも大事なんだよね。」


「そっか。すんごい勉強になります。でもこれって受験だけじゃないですよね?」


「そうだよ。どの場面でも使える。大学だって、仕事だって、スポーツだって、、、


そうやって応用させていく力も身につけないとね。」


「はい、ありがとうございます。」


そういって青年はさっと帰ろうとした。気が早いやつだ。


「ちょっと待って、きみの名前なんていうんだ?」


「あ、すみません。名前いってなかったですね。井上っていいます。」


「そうか、じゃあ井上くん気をつけて!」


「はい!」


そういってアッという間に消えてった。最初はもっと暗い感じだったのに、少しづつ明るくなってきている。井上くんの今後の成長が楽しみだ。

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