【大学受験】現代文を武器にするおすすめ参考書・問題集9選!

【大学受験】現代文を武器にするおすすめ参考書・問題集9選!

大学受験でよく言われる中の一つに
「現代文はセンスがあるやつだけが高得点を取れる」
というものがあります。

ん〜、それが真実なら悲しくないですか?


そもそもセンスはある、ない、ではなくて
磨くか磨かないかだけのものです。


センスは必ずみなさんの中にあるし
大事なのはそれをどう磨くかだけなんですね。

そこでこの記事ではどうやってその
現代文のセンスを磨いていくのか、について
具体的な参考書ルートを踏まえて解説していきます。

現代文を武器に、大学受験を
乗り越えていきましょう!!

おすすめ参考書・問題集9選!

基本的に項目は学習の進める順番に並べています。

1からはじめて最低3〜5周、いや7周でも、
頭に入るまで、体に染み込むまでやった上
次のステップに進むと効果的です。

オススメの順番は
「1or2(or両方)→3→4−1→5→6→志望校過去問」
です。

それにプラスして好みに応じ
他のものを使っていただくのがいいかなと思います。

理系でセンター現代文だけ必要だ
という人は、
1or2(or両方)→3→4−1→8or9」
の順番がいいかと思います。

決して解き散らかすことはないようにしてくださいね!
じゃあ、紹介してきます!!

1 ことばはちからダ!

現代文を得意にするために
まず必要なのは最低限の知識です。

現代文を読んでいくに当たって
知らない単語や語句などが出てきては
読解すらできないですよね。


例えば、

本質と現象、文化相対主義、バーチャル・リアリティー、
周縁、共時、アンビヴァレンス、形而上、虚構、
コスモロジー、カタルシス、パラダイム、テクスト、
追体験、還元、互換、水平化、都市化、近代化


など聞きなれない言葉、パッと意味が取れない
言葉があるのではないでしょうか?

この本ではこういった
・読解に必要な読解語20
・テーマ語(5テーマ)
・重要語32
・重要語Ⅱ36
・知っていると得する熟語
・小説のことば

を取り扱っています。

分量自体は決して多くなく、
薄めのものなのできっちりと
一冊をモノにすることができます。


学び始めるのなら、まずはこの一冊で
1〜2週間程度でドッと頭に入れながら
読解練習をしてください。

2 現代文キーワード読解【改訂版】

次に紹介するのも読解以前に必要な
背景知識をインプットする教材です。

ただ、1と違ってこちらは
メインテーマを中心に解説をしてくれています。

例えば、現代文で頻出テーマの

・近代以前と近代の科学の変遷
・新しい言語観、頻出言語論
・西洋と日本の文化の違い
・哲学のトレンド、中世、近代の自然観
・身体論、メディア論、芸術論
・経済論、歴史論

などが網羅されています。これらを最低限
頭に入れていくことで読みやすくなります。

もちろん、すべての文章がこの頻出テーマで
読み解けるという訳ではありません。


むしろ、入試本番では聞きなれないテーマや
新しく議論されている内容を出されるかもしれません。


でも、自分の中で最低限の知識の幹を
作っていくことで、そこにわた菓子のように
後から知識を巻きつけることができます。

知識に頼って読解をすることは僕も否定的ですが、
最低限のテーマを知っておくことには越したことは
ないでしょう。

3 田村のやさしく語る現代文

「現代文が全くわからない。」
「基礎から徹底して知りたい!」
「今までフィーリングで読んできたけど、それをなんとかしたい!」


そんな意見をもつ人にまずおすすめなのがこの一冊です。

現代文という科目は一体どんなものなのか、
正しい読み方とはどういうものなのか、

そのカラクリから、助詞や接続詞の説明まで
本当に一から説明してくれています。

今まである程度の点数を取れていた人でも
目から鱗の情報がたくさん詰まっています。

例えば、
「私東京にいきました。」
「私東京にいきました。」
この2つの違いはなんでしょうか?

たった一文字違うだけで、
伝わるニュアンスも変わります。

そんな今まで意識してこなかったところまで
一歩踏み込んでヤサシク解説してくれるこの本は
まずスタートアップにぴったりな一冊ですよ。


〈使い方〉
① 最初の説明の部分をまず熟読。(最低3周)
② 問題を解いてもいいが、難しいようなら
  参考書前半部分の説明だけで解かなくてもOK!

4−1 池上の短文からはじめる現代文読解 

2冊目に取り組んで欲しいのが駿台と
学研プライムの講師である池上さんの本です。

この問題集に適している人は、

・現代文の基礎基本を徹底的に学びたい!
・なんとなく読んでいる評論をどうにかしたい
・現代文をこれから学びたいと意欲のある人

・フィーリングで解いているのをどうにかしたい人

です。

この本はとにかく、ポジショニングが抜群です。

多くの参考書はいきなり中級レベル以上の
読解力を必要としているのに対し、
この本は初学者からでも進められる一冊です。

また、だからと言って決して簡単な内容でもなく
ここをきちんと押さえておかなければ、次のステップには
進めないよ、という内容の濃いもの
でもあります。

内容として、
・フィーリングいらずの論理的な9つの読解法
・HOP, STEP, JUMPの3段階レベル構成
・学んだ知識が後の問題で再登場するスパイラル方式
・「限定条件」「矛盾・逆接」「並列、添加」
 などの評論頻出の事項を細かに取り扱っている
・具体的な線引き(主張の見つけ方、具体例のとじかたなど)
 の解説も豊富!

など、とにかく現代文の基礎が
全て詰まっているとっておきの一冊です。

現代文を得意にしたい、と思っていて
この参考書を選ばないのはありえない
とさえ思っています。

そのくらいのものですよ!

4−2 船口のゼロから読み解く最強の現代文

次に紹介するのが、代ゼミの講師船口さんの参考書です。

これは2−1と見比べて好きな方を
選んでくれて構いません。

どちらも難易度やポジション的にも
似ていて、好みによるかなと思います。
(個人的には、2−1の方をおすすめしています。)

この本の特徴として、
・現代文を細かなテクニックよりもシンプルに理解したい人向け
・本文の図解がされてありわかりやすい
・抽象、具体、並列、添加、対比などの
 基本のロジックを使って文章を読み解いていく
・選択肢の正しい選び方を学ぶ


といったものがあります。

初学者が始めるのにはかなり適したもので、
他の参考書とも相性がいいので薦めやすいです。

ただ、一つ気をつけないといけないのは
説明がわかりやすいためにわかった気になりやすい、
ことです。

この参考書を頭に入れるのなら、
徹底的に反復して人に説明できるまで
習得する必要があります。


そこまでやってはじめて
勉強できた、というもの。


それを肝に命じてやってくださいね!

5 船口の最高の現代文 記述トレーニング

志望校に記述がある
記述はないけど、選択肢に惑わされたくない
記述力をグンとアップさせたい!

現代文力を根本からつけたい!

そんな人に絶対に必要なのが、この一冊です。

1で無意識的だった国語力を蘇らせ、
2−1、2−2が現代文の読み方を教えてくれるのなら
3は設問の解き方をきっちりと教えてくれる本です。

内容として、
・記述でしてはいけないこと
・記述の書き方、字数制限との向き合い方
・内容説明の記述方法
・理由説明の記述方法
・要約問題のポイント!

・対比処理パターンの記述方法
・橋渡しのない記述の書き方!


などコンテンツが盛りだくさんです。

また、ステップアップしていけるように
1日目から7日目まで段階を追っているので
学習しやすいようになっています。

いつも模試で△がついてしまったり、
記述でなかなか点数が伸びない人は
この問題集できっちりと記述のやり方を
体に染み込ませてください。


この記述をやっていると選択肢問題でも惑わされず、
一本釣りのように解答することができます。


非常に価値のある問題集なので
最低3〜5周、7周でもセルフレクチャーを
しながら自分のものにしてください。

6 現代文読解力の開発講座

ここまでくれば現代文の基礎は
かなりついているはずです。

そこでステップアップしてすすめるのが
駿台文庫から出版されているこちらの本です。

レベルとしては、国公立、難関私立大を
目指している人向け
です。

扱っている問題も、
京都女子大、明治大、上智大、専修大、中央大、
センター試験、早稲田大、学習院大、東京大、

となかなかのレベルが揃っています。

ここまで基礎を固めてくれた人が
ようやく立ち向かうことのできる問題
です。

この本の特徴として、
・難しい問題だが、タメになる詳しい解説
・要約問題の練習ができる
・抽象度の高い文章の読み解きができる
・馴染みのない文章でも読み解く力が身に付く

といったことが挙げられます。

一題一題に対して本当に詳しい解説が載っけてあるので
その思考回路をきっちりと身体に染み込ませることで
現代文力がグッと上がるのは間違いありません。

ただ、習得するのに時間が必要なので、
最低3周はマストで、できるなら4周、5周
徹底的に理解の反復をしましょう。

時期としては秋頃(10月半ばまで)に
終わらせておくとかなりいいペース
です。

(もちろん、これまでに紹介した問題集が
きっちりと身体に染み込んでいる前提です。
できていないのなら遅れてでもそちらを
最優先してください。)


特に神戸大学などの記述で要約が絡んである
大学には大変適している問題集ですよ!

7 現代文読解の基礎講義

この本は僕が浪人をして授業を受けて
衝撃を受けた先生の本です。

当時僕は駿台上本町校で浪人をしていましたが、
著者である中野芳樹先生の授業ではまるで
数学みたいに論理的にスラスラ読み解きされていました。

「これが現代文という科目なのか!」

と強烈なインパクトを
受けたのを覚えています。


ただし、その分使う人を選びます。
(扱っているレベルが高すぎる場合があるからです。
 決して内容的におかしいという意味ではありません。)


一番いいやり方として中野先生の駿台の
映像授業や講習を取って生の授業を体験した後に
この参考書をやるのが一番適しています

(逆に駿台生で通期で授業を
取っている人は必要ないでしょう。)

あるいは、偏差値60以上の人が
さらに65、70へとワンステップ

上げていきたいという目的向けです。

決して初学者や、現代文をどうにかしたい
という人には適していません。
(本当は超オススメしたいのですが、
扱われる問題の抽象度が高く、もう1段階
レベルを落とした参考書があったらな、と
残念です・・・)


この本がすごいところは、何と言っても
評論、小説、随想の3種類すべての読み方を
その本質から解説してくれている
ところです。

評論はこういう書き方がされるから
それに従ってこんな読み方をするんだよ、

小説はこういうことを意図して
かかれてあるから、こんな読み方をするんやで、

随想はこういった特徴があるから
こんなやり方で読むんだよ、

といった風にその根本から教えてくれています。


また、この本では一切図解などをして
解説をしていません。

それは、中野先生の
「本番と同じように解く」
ということを意識されているからです。

だから、本番でもできる線引きはきっちりとする、
主張をきっちりと押さえる方法をロジカルに教える、
ということを念頭におかれています。

この読解法は英語にも漢文にも応用ができ、
さらに大学生になっても論文を読むときに
大変重宝するものでした。

(実際に大学でのテキストや論文は
中野先生が考案した読解法でスラスラと
読めてしまいました。)


本当はとーってもオススメしたいんですが
今の段階ではゴリ押しはできません。

ただ池上さんの著書と特に相性が良く、
(池上さんは船口さんと中野さんから
教わっている方なので。)
他の教材ともバッティングしません。

一度手に取って見てみるといいと思います。

センター試験対策本2選!

8 きめる!センター現代文

9 改訂第2版 センター試験国語【現代文】の点数が面白いほどとれる本

2冊一気に解説します。

センター試験対策として押さえて欲しいのは
間違いなくこの2冊のどちらかです。

8は船口さんが、9は池上さんがそれぞれ
解説してくれているものなので、
これまでのルートをきっちりとやっている人は
どちらを使っても全く問題ありません。

問題ないどころか相乗効果として
センター試験対策に貢献してくれるでしょう。


どちらがいいかは本屋さんで実際に
手にとって選んでもらって構いません。


ただ、これらは絶対に買わないといけない
という訳でもありません。


これまでのルートで学んだことをちゃんと復習し、
センター過去問演習をきっちりやれば、成績は伸びます。



ダメ押しでセンター試験対策をしたい人
センターだけ必要な理系の人

そういった人向けのものです。

まとめ

ということで以上で9冊全て紹介しました。

もちろんこれらの参考書、問題集だけが
いいという訳ではなく、他にも良書はたくさんあります。


ただ数がありすぎても混乱してしまっては
いけないので、厳選して選んでみました。

この記事を決して鵜呑みにするのではなく、
他のブログや記事をみながら自分にとって
何がいいのかを「主体的に」考えた上で
参考書を選んでもらえたらと思います。

大事なのは反復。
そしてセルフレクチャー。

人に教えられるくらいまで身体に染み込ませて
習得ではなく、体得してください。



そうすれば、必ず目に見えて結果が出てきます。


自分を信じて取り組んでください。

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